[IT用語解説プラス]BYOD

2012/11/07

私的に所有しているITデバイスを企業で利用すること。

企業側からみれば、端末購入費がかからなくなるのでコスト削減になるというシナリオ。

一般的にコンシューマデバイスやアプリの方が企業系よりもすすんでいるので、利用者としては「なんでうちの会社は旧体制のつかいにくものをつかいづつけるんだ。やりにくくって仕方ない」的な言葉をかき消す意味もある。

ただ、単純にBYODすれば、コスト下がるし社員満足か、というと実はそうでもない。どう線引きするか?が大事。

それなりにセキュアな環境とそのメンテナンスコストを考慮しなければならない。一般的に企業導入する端末は、機種が決められており、情報システム部門としては、限られた機種のサポートやアプリケーション検証すればいい。また、問い合わせあったときにも、問題点などの再現もしやすい。

BYODになれば、そういったコストは予期しないほど高くなるけいこうがある。

だから、といってBYODはNGというわけではない。

BYODを導入するのでれば、利用者に、あくまでも、ベストエフォート、あくまでも、利用する側のリスクを理解させた上で導入するべき。具体的には、リモートワイプ環境を個人デバイスに強制的にインストールしたり、また、社内アプリケーションは、たとえば、Androidなら4.1のみ、というように限定することだ。

また、費用に関しても個人持ち、たとえ、業務で利用するからといって、通信費など会社のコストにする必要はない。ウラをかえせば、BYOD以外の会社オフィシャルな方法も併せて提供しておくのが望ましい。