個人向け Office 365 (Microsoft365 Personal)で独自ドメインを設定する その2

2020/08/19

Microsoft365 ドメイン

 Microsoft365Personalでのメールサーバー

独自ドメインを使った一般的なメールサーバーや ビジネス向けMicrosoft365 (旧Office365) や Google G Suite で運用を運用する方法とMicrosoft365Personal(Familyを含む)を使った方法は少々異なることがある点を事前に理解しておく必要がある。
考え方的には、Microsoft 365 Personal を使った方法の場合は、別途メールサーバーが用意されるのではなく、マイクロソフトが無料で提供されている outlook.com (旧hotmail)で独自ドメイン使える様にするということになる。
そのため、Microsoft 365の家庭向けSKUのリストをみると、

含まれるサービスの中に、Exchangeがリストされていない。
ちなみに、一般企業向けでは、Exchangeが含まれるサービスのリストに明記されている。

独自ドメインのメールをoutlook.comに向けさせるDNS設定

Microsoft365Personalが家庭用向けということもあり、ドメインのDNS設定が自動化されているのは、「その1」で記した通り。設定方法については、

に記載されている通りなのだが、これが良く言えばシンプル、悪く言えば何も書いてない。とはいえ、迷うこと無く設定は可能だった。

この設定で、GoDaddyでホストされているDNSの設定がMicrosoft365Personalによって書き換えられる。追加される設定項目は、

  • autodiscover (CNAME)
  • MX
  • spf設定 (TXT)
など。MXが追加され、メールサーバーが *****.hotmail.com (*****の部分はアカウントによってことなると思われる)を向いているので、独自ドメイン向けのメールが outlook.comで受信されるような設定になっているのがわかる。
DNSの仕組み上、数分~数時間後に、outlook.com側でメールアドレスの設定ができるようになる。

独自ドメインでのメールアドレスの作成方法と制限

Microsoft365Personalを利用しているのでれば、なんらかのMicrosoft Accountを作成し、そのアカウントにMicrosoft365のライセンスが紐付けられているはず。普通に考えれば、outlook.comやoutlook.jp、hotmail.comなどのメールアドレスで Microsoft 365を利用しているケースがほとんどだと思う。というのも、最も簡単な Microsoft Accountの作り方が、outlook.comでメアドを作る事だから。この場合、独自ドメインのメアドを作るのは、難しいことではなく、
のダイアログで[Create address]すれば連携したドメイン配下のメールアドレスが作れる。(この画像での独自ドメインは、黒塗りされてる部分。画像は英語だが、日本語化もされている)。
この方法で作成したメールアドレスの場合、そのメールアドレスで受信したメールは、Microsoft 365 PersonalのMicrosoft Accountのoutlook.comなどのメールアドレスと同じメールボックスに受信することになるので、ルール等を利用して仕分けするなどして、独自ドメインのメールアドレスに送信されたのか、〇〇〇〇@outlook.comのMicrosoft Accountに設定しているメールアドレスに受信したのか?を区別する必要ある。

ということで、その3では、独自ドメインメールアドレスをMicrosoft Accountに設定する方法を記す。