自動車業界は、現在の恩恵をどのようにうけているのか?

2009/08/19

CAR

今、自動車を購入するのは結構お買い得。かなりの減税特典がついてくる。

特に13年落ちの自動車を所有していればなおさら。

実際、ハイブリッド車を中心に、高い減税恩恵が受けられる車は売れに売れている。

10年前は、メインストリームになると予想されなかったトヨタプリウスが二ヶ月連続、最も売れている車になっているという状況から考えても、減税は一定の経済対策効果はあるのだろうと思われる。

しかし!自動車メーカーが儲かっているか?という点については熟考すべき点がたくさんある。

特に、プリウスが売れに売れているトヨタは、プリウス効果で儲かっているのか?と言う点においてかなり疑問。

聞くところによると、プリウスはすでに一年待ちという状況らしい。今からプリウスを購入しても、納車時には、減税の恩恵を受けられない可能性もあるとうことだ。

では、他のトヨタ車はどうなのか?トータル的にいえば、出荷自動車数は未だに昨年割れしている。プリウスは売れているが、それ以外は、泣かず飛ばす状態が続いているということだ。

問題はトヨタのラインアップにもある。プリウスほしさにトヨタのディーラーに訪れる人は、おそらく、プリウスが一年待ちだからといって、(インサイトを検討する場合はあったとしても)他のトヨタ車を検討することはほぼ無いだろう。

プリウス以上に高いコストパフォーマンスを感じられる車が存在しないからだ。

対するホンダはどうなのか?プリウスほどの人気は無く、プリウスと比較すると分が悪いインサイト。だが、注目を集めていないわけではなく、インサイトがラインアップされているということで、ディーラーへの集客力は高まっている。

ラインアップ的に問題のあるトヨタ違い、ホンダはインサイト目当ての客にたいして、他の車種を勧めることができるラインアップである点が注目に値する。

客単価は下がるのかもしれないが、トータル的なコストで、インサイトやプリウスよりも安価なフィット、ほぼ同じコストで更なるスペースを確保できる、フリードなど、たとえ、インサイトが長期間の納車待ちに陥ったとしても、他車でカバーできるのが大きい。

ホンタはこの機会をうまく活用し、インサイト+コストパフォーマンスの高い車種を精力的に販売するべきだろう。